東京などの都心部で中絶手術を行う際はまず、指定医による問診や血液検査、エコー検査などを行います。正常に妊娠していることが確認できれば手術日を決定していきます。妊娠11週目までの初期中絶の場合は日帰りでの手術が可能になります。しかし、12~21週目での中期中絶の場合だと、人工的に分娩を行い、術後に子宮の回復状態も確認するので2,3日の入院が必要になります。手術の前日か当日にはまず、子宮頚管を広げていくためにラミナリアやラミセルと呼ばれる器具を子宮頚管に挿入して処置を行います。また、手術の前日の夜9時以降は食べ物や飲み物は一切口にしないことが基本となります。初期段階の中絶を行なう場合は、点滴投与で麻酔をしながら専用の器具を使用し、胎児や胎盤などの子宮内にある内容物を取り除いていきます。そして、手術が終わった後は麻酔が切れるまで別室で体を休ませ、体から麻酔が抜けたらお腹の痛みや出血などがほとんどないかを確認します。これらがすべて確認でき、特に問題がなければ、無事に退院となります。術後から退院するまでは長くても5時間ほどかかるとされています。しかし、麻酔が切れる時間帯は個人差もあるので、しっかり医師に確認してもらうことが重要です。次に、中期段階の中絶の場合ですが、術後の経過観察も行なう必要があるため、2、3日ほどの入院をしなければなりません。手術の流れとしてはまず、陣痛を誘発するために子宮収縮剤を投与します。そして、陣痛が始まり間隔が短くなってきたら分娩台で胎児を晩出するのですが、一般的な分娩と同じで麻酔を使用しないのが基本となるため、分娩の際には強い痛みを伴います。また、退院した後も、しばらくは自宅での安静が必要になるため、医師の話をしっかりの説明を聞くようにしましょう。
妊娠11週目までに行う初期中絶の場合は術前の検査と手術費を合わせて7~15万円程度が目安となります。中期中絶の場合だと普通の分娩に近い施術となるので初期中絶よりもかかる費用は高くなります。検査、手術、入院費用を合わせて30~50万円程度が目安となります。それ以外にも術後の薬代や処方、診察費などの手術費以外の費用もかかります。