中絶のことをあまり知らない方に

パートナーがいる方で、妊娠を望まないのであれば避妊をしっかり行いましょう。中絶は避けたいことの1つです。そこで中絶体験者の声をまとめてみましたので、参考にされてください。

中絶をしてわかること

選択肢の1つだと思います

私は18歳で中絶をしました。好きな人との妊娠でしたが、当時の私には子どもを育てたいという気持ちはありませんでした。それなら始めから避妊をしていればいいだけの話ではありますが…でも私は今も後悔はしていません。妊娠初期での中絶だったのでそんなに赤ちゃんがお腹にいた感じや堕してしまった…とは思いませんでした。中絶は選択肢の1つとしてアリだと私は今も思っています。

どうしたらいいのか分かりませんでした

39歳の時にクリニックで中絶をしました。相手の人に妊娠を伝えたら育てる気はないと言われてしまい、1人で産んで育てられる自信もありませんでした。産みたい気持ちはありましたが…他にどうしたらいいか分かりませんでした。

主人と話し合って決めました

私は主婦ですが、4人目を予定に身ごもってしまい…生みたかったのですが、経済的にも4人育てる余裕もなく、主人と話し合って泣く泣く中絶しました。

知らなかったでは遅い!中絶のことを学ぼう

診察室

中絶を経験した女性のケアを

中絶を経験した女性は心に傷を抱えています。中絶手術は体にも負担がかかりますから、心と体の両面からケアしていかなければいけません。また、東京などでは、中絶をしたことに罪悪感を感じ、自分を責めてしまう方もいるのも事実です。やむを得ない事情でパートナーとの子どもを中絶した時はそっと寄り添って、ケアをしていきましょう。責めることは良くありませんし、育てられないからという理由も1つの判断かと思います。また、術前術後は不安を強く抱えやすいですから、家族やパートナーの方は、安心できる環境を整えてあげましょう。また、中絶手術のあとに後遺症が残る場合があります。そのために妊娠しづらい体になることもありますから、手術の内容や方法をクリニックの先生としっかりと話し合っておきましょう。

中絶を行う人は年間約17万人

中絶を経験している人が一番多い年齢は実は20代の女性です。10代の望まない妊娠が理由と思われがちですが、10代の中絶は意外にも少なく、年々減少傾向にあります。特に20代前半の女性の中絶が最も多く、その中絶理由は、就職したばかりの人やまだ学生だからという人が多いようです。仕事も遊びもこれからという時期なので、今後のことを考えて中絶を選ぶ方が多いようです。全体的に中絶は年々減ってきています。ですが、一方で40代の中絶が増えてきています。20代と違って経済的な余裕がなく、仕方なく中絶を選んだ方も多いようです。また、今は40代の出産はリスクが大きく、ダウン症のリスクも高くなります。出征前診断を行えますし、そこで子どもに何らかの障害があるとわかれば中絶を選択する方が多いのも背景にあります。